私の家は歯科と関係ない仕事でしたので、特に歯科に関心もありませんでした。ですから歯に注意していたとか歯みがきに熱心というわけでもありませんでしたが、あまりむし歯もなく過ごしていました。
ところが、小学校3年生のある日曜日、友達と遊んでいた私は転んで前歯を激しく打ち、血だらけになってしまいました。ふと舌の先で前歯を探ると、上の前歯が一本ありません。慌てて家に帰り、父の友人の歯科医にお世話になりました。
なくなったと思っていた大事な永久歯は、顎の骨にめりこんでおり、神経は死んでしまったものの先生に引っ張り出していただき、無事元の場所に収まりました。今もその前歯はそこにあって、食事に、発音に、一日中活躍しています。
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